暗号について知りたい人のために、おすすめの本を紹介します。
暗号とは、情報を安全に伝達するために、特定の方法で情報を変換し、不正なアクセスから保護する技術です。このプロセスでは、平文を暗号文に変換する「暗号化」、そしてその逆の「復号」が行われます。暗号は金融取引、データ保護、軍事通信など、プライバシーとセキュリティが求められるあらゆる分野で重要な役割を担います。デジタル時代の鍵とも言える保護手段。
まずはじめに、暗号がわかる本のおすすめ3選を紹介します。
さらに探したい人のために、名著・ロングセラー本、最新の本など(目次を参照)を紹介します。
あなたは、次のどれに当てはまりますか?
- セキュリティ専門家: データ保護と情報セキュリティにおける暗号化技術を習得したい。
- IT学生: 暗号理論の基礎から応用までを学び、セキュリティ分野の知識を深めたい。
- ソフトウェア開発者: アプリケーションのセキュリティを強化するために暗号技術を理解し適用したい。
- ネットワークエンジニア: 通信のセキュリティを高めるために暗号化プロトコルを学びたい。
- データプライバシー担当者: 個人データの保護における暗号化の重要性を理解したい。
- サイバーセキュリティ研究者: 暗号技術の最新動向と未来のセキュリティ対策を研究したい。
- ビジネスリーダー: 組織のデータ保護戦略において暗号化の役割を理解したい。
- コンピュータサイエンスの教育者: 学生に暗号技術の原理とアプリケーションを教えたい。
- ハッカーとエンスージアスト: セキュリティシステムを学び、テストするための暗号知識を獲得したい。
- フィンテックプロフェッショナル: オンライン取引とデータ伝送のセキュリティを強化するために暗号化を理解したい。
あなたの興味関心にあった本をみつけて、ぜひ読んでみてください!
暗号の本 おすすめ3選
暗号がわかる本のおすすめ3選について、書籍情報と評判・口コミを紹介します。
図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書:光成 滋生(著)
書籍情報
TLS1.3やHTTP/3から量子コンピュータまで最先端の技術を紹介
テレビ会議やリモートワークが普及する中、情報を守る暗号や本人確認のための認証技術の重要性が増しています。本書は公開鍵暗号や署名などの理論を基礎から詳しく解説し、TLS1.3やHTTP/3、FIDOなどの新しい技術も紹介します。
更にブロックチェーンで注目されている秘密計算、ゼロ知識証明、量子コンピュータなど最先端の話題も扱います。
amazon.co.jp書籍情報より引用
(こんな方におすすめ)
・暗号と認証の基礎を学習したい人。Web担当者やセキュリティ担当者など。
評判・口コミ、著者ポスト
暗号と誤り訂正 代数学的基礎とその応用:リンゼイ・エヌ・チャイルズ(著)
書籍情報
暗号や誤り訂正符号を理解するには、代数学と数論が必要である。一方、代数学や数論の意義を解するには、情報の完全性を担保する技術への応用の理解が役立つ。
本書では、必要となる初等整数論の結果や抽象代数学の基本概念とともに、それらがいかに応用されなぜ機能するのかを紐解くための考え方と結果について、暗号や誤り訂正符号に関する一般的な入門書よりも詳細に解説している。これにより、対面授業はもちろん、オンライン授業や自主学習にも適した教材となっている。
対象とする読者は、大学1-2年生レベルの微分積分学と線形代数の講義を履修済みまたは履修中の学生である。本書を読み終えたときには、現在広く使われている暗号や誤り訂正符号のいくつかについて、数学的に深く理解し、さらなる研究のために十分な準備ができていることだろう。
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書店ポスト
現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか:神永正博(著)
書籍情報
現代の暗号技術には、純粋数学者が追究した緻密で膨大な研究成果が惜しみなく投入されている。
開発者と攻撃者の熾烈な争いを追いながら、実際に使われている暗号技術を解説する。
現代的な暗号の基本要素である「共通鍵暗号」「ハッシュ関数」「公開鍵暗号」にくわえ、類書ではほとんど解説のなかった、ハードウェアの面からの暗号解読についても紹介する。ネットも、携帯も、SUICAなどのカードもみんな暗号で守られている現代社会、でも果たして安全か!?
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サイバー空間ではハッカーたちとどのような攻防が繰り広げられているのか、暗号はどのように守られ、あるいは破られるのか、その舞台裏を実際に起きた事件や実例をもとに描きながら、社会の隅々に浸透した暗号技術の実態(どのように実装されているか)と、現代暗号の進化とその仕組みについて分かりやすく解説します。
評判・口コミ
暗号の名著・ロングセラー本
暗号についての名著やロングセラー本を紹介します。
現代暗号技術入門:デイビット・ウォン(著)
書籍情報
社会で役立つ「暗号のしくみ」と、いま知るべき「応用暗号学」を暗号学&暗号通貨の専門家がやさしく教えます。
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暗号の基本から、暗号通貨、ハードウェア暗号、耐量子暗号、次世代技術までをこの1冊でカバー。
仮想通貨、Web3が注目される今だからこそ、それらを支える暗号技術の真髄を伝えます。
【本書の対象読者】
・現実世界で使われている暗号のしくみに興味があって、その基本を知りたい―
・各製品で実装されたり利用されている暗号学に関する実用的な本がほしい―
・暗号通貨やハードウェア暗号、耐量子暗号など、最新の応用暗号学を押さえたい―
こうした学生、ビジネスパーソン、開発者、コンサルタント、セキュリティエンジニアの方々
評判・口コミ、出版社ポスト
暗号解読(上):サイモン・シン(著)
書籍情報
文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。
密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話……。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、『フェルマーの最終定理』の著者が豊富なエピソードとともに描き出す。
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知的興奮に満ちた、天才たちのドラマ!
評判・口コミ
Pythonでいかにして暗号を破るか:AlSweigart(著)
書籍情報
暗号を用いた秘密のメッセージの作り方を指南する、初心者向けの書籍はたくさんあります。
また、暗号の解読法を指南する、初心者向けの書籍はいくつか存在します。
しかし、暗号を解読するためのプログラミングを指南する、初心者向けの書籍は皆無といえるでしょう。
本書はそのギャップを埋めるためのものです。本書は、暗号、暗号解読、暗号学について興味を持っている人のためのものです。
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本書の暗号(23章と24章の公開鍵暗号を除く)はすべて古典的なものであり、ノートPCの計算能力でも解読できます。現在の組織や個人はこうした古典暗号を使用しません。
しかし、古典暗号を通じて、暗号を構成する土台や、脆弱な暗号の解読法について学べます。
評判・口コミ
最新の暗号の本
近日発売予定や最近発売された最新の暗号の関連書籍を、発売日が新しい順に紹介します。
4月に発売される暗号の関連書籍は見つかっていません。
Web3の未解決問題:松尾真一郎ほか(著)
書籍情報
前著『ブロックチェーン技術の未解決問題』における考察のターゲットはビットコイン、つまり支払いという極めて単純な処理だった。
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しかしブロックチェーン技術についてはその後、スマートコントラクト、いわゆる分散型金融、NFT、DAO、そしてWeb3(Web3.0)など、単純な支払いよりもはるかに広範囲の応用に向けたトライが行われている。
ブロックチェーンとその応用は、、現在日本政府の政策議論のイシューにもなっている。
一方で我々は2022年以降、人間の業としての暗号資産バブルの崩壊を目の当たりにし、暗号資産の流出を防げていない。
さらに、規制当局の規制目標である消費者保護、金融犯罪への対応、金融安定上の課題はますます増えている。
こうした現状を踏まえると、ブロックチェーンとその応用について、改めて技術面でできること・できないこと、力不足と限界の部分、努力すれば解決できる部分(それは、ビジネス上の差異化要素にもなる)を整理することが重要である。
SNSやイベントで飾ったストーリーを話す人よりも、そのような知見を持った人材こそが重要になる。
2024年に発行する本書は、ビジネスパーソンの理解の醸成に加え、今後この世界で活躍する若者が正しい課題設定を認識して、より建設的なトライができるようにする、人材育成コンテンツとしての意味も持っている。
改めてブロックチェーンの技術的な整理を行うとともに、新たに生じた課題を含めて、現在の課題を詳細に説明していくことを目標にする。
(「はじめに」より一部抜粋・修正)
アマテラスの暗号(上):伊勢谷 武(著)
書籍情報
神道とはなにか?天皇家の正統性とは?日本人はどこからきたのか?
──その鍵は最高神“アマテラス”、そして宮中最大の秘祭 “大嘗祭”に封印されていた……
これはあなたの歴史の常識への挑戦である。250点以上の写真、図など豊富な資料を用いて、日本の歴史に挑む新感覚の歴史ミステリー!
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(この小説における神名、神社、祭祀、宝物、文献、伝承、遺物、遺跡に関する記述は、 すべて事実にもとづいています。)
実務で使える メール技術の教科書 基本のしくみからプロトコル・サーバー構築・送信ドメイン認証・添付ファイル・暗号化・セキュリティ対策まで:増井 敏克(著)
書籍情報
システム管理者・開発者が知っておきたいメール技術のすべて
SNSやメッセージアプリに押されている印象のメール。
しかし、ほとんどのSNSやWebサービスのアカウント作成にはメールが必要です。ビジネスシーンでは、メールで連絡をする人がまだまだたくさんいます。つまり、システムやサービスの開発・運営において、メールはいまでも不可欠なインフラなのです。
ところが、メール技術全般について体系立てて説明された情報源は、いつの間にかほとんどなくなってしまいました。結果として実務の現場は、必要な知識だけをインターネットで調べたり、先輩に聞いたりして、「その場をしのぐ」「綱渡り状態」になっているのが実態です。
そのような状況では、システムやサービスの開発・運用に不安が残ります。障害発生などのトラブル時には、原因を特定するだけでも苦労するでしょう。加えて、近年はセキュリティの観点からもメールを軽視できません。
本書では、メール技術の歴史や、メールサーバーを構築するための手順、迷惑メールを防ぐための取り組みまで、体系的に整理して解説しています。
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メールサーバーの構築をするエンジニアの方、メールマガジンの配信・管理などをしている管理者の方はもちろん、さまざまなシステムやサービスと関わる方に役立つ、いざというときに便利な1冊です。
暗号資産をやさしく教えてくれる本:松嶋真倫(著)
書籍情報
これからの時代、豊かな暮らしには「投資」は必須です。
これから「投資」を始める人にとって、本当に必要な知識をまとめた1冊!暗号資産(仮想通貨)の基本をすべて解説しています。
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・仕組みはどうなっているの?
・危なくないの??
・どうやって買えばいいの??
・現金とは何が違って、何がいいの????
なかなか聞けない「暗号資産」について確認し、賢いマネーライフを送りましょう。
「暗号資産」については、以下の記事でおすすめ本を紹介しています。
ブラック・チェンバー 米国はいかにして外交暗号を盗んだか:H・O・ヤードレー(著)
書籍情報
米国はいかに外交暗号を盗んだか? 国際政治の内幕を描いた名著、復刊!
佐藤優氏 「情報分析の一級資料、待望の復刊。」
ワシントン海軍軍縮会議で参加国の暗号電報5000通以上が完全に解読されていた――1931年に刊行された『ブラック・チェンバー』は、米英日はじめ世界中に衝撃をもたらし空前のベストセラーとなる。
米国がひそかに行っていた諜報活動の実態を、暗号解読室「ブラック・チェンバー」創設者、H・O・ヤードレー自身が暴露したのだ。
ベルサイユ平和会議、ロシア革命、ワシントン海軍軍縮会議――世界が “国際協調” へ向かう歴史の裏で繰り広げられていた米国インテリジェンス活動の実態とは?日本語暗号突破までの一部始終を総解説、「日米諜報戦」の原点を描くとともに、ベルサイユ平和会議やロシア革命の裏で展開した国際 “諜報戦”の現場を描く秘録、待望の復刊!
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解説・佐藤優
サイバーセキュリティの教科書:Tom Kranz(著)
書籍情報
セキュリティの常識をアップデート!
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サイバーセキュリティの攻撃、防御、管理のための基礎的な概念について、明確にわかりやすくまとめました。
攻撃者(ハッカー)の動機やいったい何を考えて攻撃してくるのか。実際に起きた事案を元に「モデルに当てはめて考える」ことで、実際の脅威にどのように対処するかを学ぶことができます。
全章を通して、サイバーセキュリティ戦略モデルの3要素、サイバーセキュリティの3つの要素、OODAループなどのキーワードを一貫して使っています。そのことに気付くと、セキュリティ上における重要な核を意識でき、断片的だった知識のつながりが見えてくるはずです。
最初の章では、サイバーセキュリティ、対策の戦略、脆弱性に関する概念を紹介します。
続く第1部では、著者の考え方に基づいて、攻撃者がいったいどういう動機で・何を考えて攻撃してくるのかを解説します。
第2部では、一般的な方々(善人)の考えがちなことを想定しながら、第1部で解説した「攻撃者」に対して防衛を成功させる対策について検討をします。
攻撃者についての知識を持って武装すれば、防御を成功させるための最良のアプローチとなります。
「サイバーセキュリティ」については、以下の記事でおすすめ本を紹介しています。
量子鍵配送 基礎と活用法:佐々木 雅英(監修)
書籍情報
【量子鍵配送技術の利用・運用のための技術を概観できる!】
本書は、量子鍵配送技術の概要とその利用および運用に必要な内容をまとめたものです。
第1章では、量子鍵配送(Quantum Key Distribution:QKD)の基礎と技術開発動向を概観します。
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第2章では暗号技術を取り巻く現状について整理し、その上でQKDの活用法について述べます。
第3章では、QKDの原理と仕組み、およびネットワークの構成法について説明し、QKDプラットフォームというサービス基盤の概念を導入します。
第4章ではすでに試験運用の段階まで来ているQKDプラットフォームを活用したセキュリティアプリケーションの事例を紹介します。
最後に、第5章では、将来の応用に向けた展望と課題、特に分野連携で長期的に取り組むべき課題をまとめています。
「量子コンピュータ」については、以下の記事でおすすめ本を紹介しています。
暗号解読士 九條キリヤの事件簿 ~白の詐欺師~:桜川ヒロ(著)
書籍情報
暗号解読士と新米刑事が暗号に挑む!
謎多きダイイングメッセージも、不可解な文字の羅列も、意味不明な記号の集まりも、暗号と名のつくものであればどんなものでも、たちどころに誰もが理解できる言葉に変換してしまう大学生の九條キリヤ。暗号に隠された思いや願いまでも鮮やかに解き放つ彼は、警察関係者から『暗号解読士』と呼ばれている存在だ。
四年前に起こった妹の事件を調べるため、警察の民間人協力者となっていたキリヤは、新米刑事の七瀬光莉と知り合い、ともに暗号にまつわる数々の難事件に関わるように。無愛想で人嫌い、そのうえ毒舌家なキリヤだが、裏表がなく真っ直ぐな性格の光莉と行動を共にするうちに、いつしか心を開きはじめる。
そんなある日、光莉から怪しい脱出ゲームが開催されているという話を聞いたキリヤ。参加費は無料なのにクリアすると高額な賞金がもらえるという一日一組限定の脱出ゲーム。キリヤと光莉は会場となる高級マンションに向かうが、やがて事態は意外な方向に動きだして――。
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九條キリヤに、最大のライバル出現!? 暗号解読ミステリー、第二弾!
「サイバーセキュリティ、マジわからん」と思ったときに読む本:大久保 隆夫(著)
書籍情報
「サイバーセキュリティ」って、専門家以外も知らないといけないの?
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この本は、一般ユーザー向けのサイバーセキュリティの入門書です。
サイバーセキュリティというと専門家が知っておけばよいことで、一般的なユーザーにはあまり関係ないことだと思われがちです。難解なプログラムを駆使した高度な攻撃などは、自分とは縁遠いものだと思ってしまう人も多いでしょう。
しかし、「SNSに登録している」「通販サイトを利用している」のように、ごく普通の使いかたでスマホやPCを利用している一般ユーザーでも、自分の身を守るために知っておいたほうがよい知識があります。
この本の前半では、専門家以外でも知っておいたほうがよい知識として、身近なサイバー攻撃のリスクとその対策を概説します。後半ではより専門的な内容に踏み込み、攻撃や防御で使われる技術や、セキュリティ設計の考えかたなども紹介します。
身近な被害事例を取りあげたり、自分一人でいますぐ始められるセキュリティ対策を紹介したりするので、専門知識がない方でも教養としてサイバーセキュリティの基礎知識を身につけることができます。
こんな方におすすめ
◎ 日常生活でスマートフォンを使う学生、社会人
◎ 学校や会社でパソコンを使う学生、社会人
◎ IT企業への就職や転職が決まった方
○ 一般社員向けのセキュリティ講習を担当するIT関連部署の社員
○ 子どもにスマートフォンやタブレットの安全な使いかたを教える必要がある保護者、教員
○ ほかのサイバーセキュリティの入門書を読んでみたが、難しくて挫折してしまった方
分数からはじめる 素数と暗号理論 RSA暗号への誘い:小林 吹代(著)
書籍情報
本書では,ごく普通の「分数」を,ごく普通の順序に並べただけのファレイ数列が,インターネット時代の今をときめく「暗号」に,思いがけない形で関係してくることを紹介します.
その暗号とは,歴史の重みに耐え(暗号破りの攻撃に耐え),今やマイナンバーカードにも使われているRSA 暗号です.
分数が素数判定,素因数分解,そして暗号に関わっていくさまを掘り下げ鮮やかに解説します.
【内容】 分数による素数の不思議な見つけ方/隣り合う分数とRSA 暗号/ファレイ数列とフォードの円/ “ 分母の数列” とバーゼル問題/コンピュータとRSA 暗号
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今さら聞けない暗号技術&認証・認可 Web系エンジニア必須のセキュリティ基礎力をUP (Software Design別冊)
書籍情報
セキュリティの基礎を1冊で学べる!
本書は、Webシステムのセキュリティを支える技術を幅広く解説します。具体的には、公開鍵暗号、共通鍵暗号、ディジタル証明書、電子署名、認証・認可などの基礎技術の用語や理論の説明から、それらを応用したSSL/TLS、SSH、OAuth、OpenID Connectなど各種の規約やプロダクトの使い方までを解説します。今やWebシステムは社会や経済を支える基盤となっており、Webシステムの開発・運用に携わるITエンジニアは前述の技術の理解が欠かせません。暗号技術、認証・認可にかかわる基礎教養と具体的な規約・プロダクトをこの1冊で学べます。
本書は、IT月刊誌『Software Design』の暗号技術、認証・認可に関連する特集記事などを再編集した書籍です。
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(こんな方におすすめ)
・Webシステムに携わるエンジニア全般(プログラマー、アーキテクト、インフラエンジニアなど)
・セキュリティに携わるエンジニア
暗号技術のすべて:IPUSIRON(著)
書籍情報
『ハッカーの学校』の著者が徹底解説
暗号技術の絡み合いを解き明かす現代で安全な情報のやり取りをするには暗号技術が不可欠です。
本書では、仕組みの説明だけでなく、安全性や危険性について、利用する側と攻撃する側の両面から見ていきます。特にシステムの設計者や開発者が正しく暗号技術を使えるように、実装と運用の観点も加えました。
攻撃が成功するロジックや、暗号化と復号の計算などを自分で考える項目も用意しています。
ぜひ挑戦してみてください。【本書のポイント】
1)古典暗号から現代暗号までを体系的に解説
2)アルゴリズムに注目することで、暗号技術の絡み合いを解き明かす
3)図や数値例を多数掲載し、数学も克服できるように配慮
4)教科書として、辞書として……いろいろな読み方ができる【本書のねらい】
・「読める」…専門書や論文を読む準備ができる。
・「使える」…適切な運用や実装ができる。
・「見える」…日常に隠された暗号技術に気付く。
・「楽しむ」…古典暗号と現代暗号に魅了される。【必要な予備知識】
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・コンピュータの基礎知識
・高校レベルの数学知識(復習のための解説あり)
評判・口コミ
暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス:結城 浩(著)
書籍情報
世界で最も分かりやすい暗号技術の入門書
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2008年の刊行以来、セキュリティ関連部門で長期間トップをキープしている『新版暗号技術入門』の改訂版です。
「対称暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「PKI」「PGP」「SSL/TLS」など、暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。
今回の《第3版》では、 これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、 大幅な加筆修正を行っています。
・現代の暗号技術に関するアップデート
・SHA-3のコンペティションとSHA-3(Keccak)の構造
・POODLEなどのSSL/TLSへの攻撃
・認証付き暗号の紹介
・ビットコインと暗号技術の関係
・楕円曲線暗号の紹介
セキュリティ関連技術者はもちろん、現代を生きるすべての人にとって必読の一冊です。
●対象読者
・暗号全般に興味がある人
・公開鍵暗号やデジタル署名など、暗号技術の仕組みを理解したいと思っている人
・セキュリティに興味がある人
また、情報セキュリティスペシャリスト試験の対策にも最適です。
評判・口コミ
暗号 よくある質問と回答
暗号について、初心者からよくある質問と回答を5つ紹介します。
暗号とは何ですか?
回答: 暗号は、情報を安全に保護するためにその内容を隠す技術です。
メッセージを読み取れない形式に変換し(暗号化)、特定の手順(復号化)を使って元の形式に戻すことができます。
これにより、不正なアクセスから情報を守ります。
暗号化と復号化の違いは何ですか?
回答: 暗号化は、明瞭な情報(平文)を読み取り不可能な形式(暗号文)に変換するプロセスです。
これにより、情報を安全に伝達または保存できます。
一方、復号化はその逆で、暗号文を元の平文に戻すプロセスです。
対称暗号と非対称暗号の違いは何ですか?
回答: 対称暗号では、暗号化と復号化の両方に同じ鍵を使用します。
これは比較的高速ですが、鍵の配布がセキュリティ上のリスクになる可能性があります。
非対称暗号では、暗号化には公開鍵を、復号化には秘密鍵を使用します。
これにより鍵の配布問題が解決されますが、対称暗号よりも処理が遅いです。
暗号はどのようにして安全を保証していますか?
回答: 暗号は、複雑な数学的アルゴリズムを使用して情報を保護します。
これらのアルゴリズムは、適切な鍵がなければ暗号文を解読するのが極めて困難であるように設計されています。
暗号の安全性は、使用される鍵の長さとアルゴリズムの複雑さによって大きく左右されます。
暗号は日常生活でどのように使用されていますか?
回答: 暗号はインターネットバンキング、オンラインショッピング、電子メールのセキュリティ、機密情報の保護など、日常生活の多くの場面で使用されています。
特に、インターネット上でデータを安全に送受信するためには暗号化が不可欠です。
暗号のスキルが活かせる職種とは?
暗号学に関する知識や経験は、デジタルセキュリティ、データ保護、プライバシー保護の分野で非常に重要です。
このスキルを持つことにより、次のような仕事を担当することができます:
- セキュリティエンジニア:
- システムやネットワークのセキュリティ対策を設計、実装します。暗号技術を用いて、データの暗号化、認証プロセス、セキュリティプロトコルの開発を行います。
- 暗号研究者:
- 暗号理論の研究や新しい暗号技術の開発に従事します。セキュリティの脅威に対抗するための新しいアルゴリズムやプロトコルを設計し、既存の暗号システムの脆弱性を分析します。
- ブロックチェーン開発者:
- ブロックチェーン技術におけるデータの安全性を保証するために暗号技術を使用します。スマートコントラクトの作成や分散型アプリケーション(DApps)の開発に関わります。
- セキュリティコンサルタント:
- 企業や組織に対して、セキュリティリスクの評価、セキュリティ戦略の策定、暗号化ソリューションの導入に関する助言を提供します。クライアントのセキュリティ体制を強化するための指導も行います。
- ソフトウェア開発者:
- アプリケーションやシステム内でのデータ保護に暗号技術を応用します。ユーザーデータの暗号化、安全な通信の確立、デジタル署名の実装などを行います。
- 情報システム監査人:
- 組織の情報システムにおけるセキュリティ対策の有効性を監査します。暗号化されたデータの取り扱いやセキュリティプロトコルの適切性を評価し、リスク評価を行います。
- プライバシーエンジニア:
- ユーザーのプライバシー保護を目的として、製品やサービスにおけるデータ収集、保存、共有プロセスに暗号技術を適用します。データの匿名化やプライバシー保護のための技術的対策を設計します。
暗号学の知識や経験は、金融業界、政府機関、医療業界、テクノロジー企業など、データセキュリティが重要視されるあらゆる分野で求められています。
暗号化技術は、デジタル時代における情報の秘密保持、データの完全性、通信のセキュリティを保証するために不可欠です。
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まとめ
暗号について知りたい人のために、おすすめの本を紹介しました。
まずはじめに、暗号がわかる本のおすすめ3選を紹介しました。
さらに探したい人のために、名著・ロングセラー本、最新の本など(目次を参照)を紹介しました。
あなたの興味関心にあった本をみつけて、ぜひ読んでみてください!
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