倫理学について知りたい人のために、おすすめの本などを紹介します。
倫理学(Ethics)とは、善悪や正義、公正についての原則や基準を研究する哲学の一分野です。これには、道徳的な行動や価値観、個人や社会の行動規範が含まれます。倫理学は、医療、ビジネス、環境など多岐にわたる分野で重要な役割を果たし、正しい判断や行動を導くための指針を提供します。
まずはじめに、倫理学がわかる本のおすすめ3選を紹介します。
さらに探したい人のために、名著・ロングセラー本、初心者向けの本、最新の本など(目次を参照)を紹介します。
あなたは、次のどれに当てはまりますか?
- 哲学の学生:倫理学の基本理論や主要な思想家の議論を学びたい。
- 哲学者・倫理学研究者:専門的な知識を深め、最新の倫理学的議論を研究したい。
- 教育者・教師:学生に倫理学を教えるための教材や教授法を探している。
- 医療従事者:医療倫理や患者ケアに関する倫理的な問題を理解し、実践に活かしたい。
- 法曹関係者:法律と倫理の交差点について学び、法的実践における倫理的判断を強化したい。
- ビジネスリーダー・マネージャー:企業倫理や意思決定における倫理的側面を理解し、企業の社会的責任を果たしたい。
- 政策立案者:公共政策の策定において倫理的な考慮を取り入れたい。
- 宗教研究者・神学者:宗教的信念と倫理的理論の関係を理解したい。
- 科学者・技術者:科学技術の発展に伴う倫理的問題について考えたい。
- 一般読者:日常生活の中で直面する倫理的問題について考え、自己の価値観や行動を見直したい。
あなたの興味関心にあった本をみつけて、読んだり学んだりしてみましょう!
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倫理学の本 おすすめ3選
倫理学がわかる本のおすすめ3選について、書籍情報と評判・口コミを紹介します。
倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
書籍情報
善と正の違いは何か。権利と義務の関係とは――。
本書は、倫理学の基礎からはじめて、法、政治、経済、宗教と倫理を関連づけながらその意義を再考する。
アリストテレスやカントらによる5つの主要理論を平易に概説。さらに、グローバル経済、戦争、移民、安楽死、環境破壊、人工知能など現代社会の直面する難題について倫理学の観点から考察する。
社会契約論や功利主義にかんする10の図解と26名の思想家のコラム付き。
amazon.co.jp書籍情報より引用
評判・口コミ
入門・倫理学
書籍情報
倫理学の基礎知識が一冊で身に着く、待望の入門テキスト。
倫理学の基礎理論、規範倫理学、メタ倫理学、政治哲学を体系的に学べる初めての倫理学入門書がいよいよ誕生!
定評のある『入門・医療倫理』シリーズから、英米系の倫理学理論をわかりやすくコンパクトに概説したものとして評価の高い各章を収録。
哲学・倫理学を専門としない学生も含め、倫理学を初めて学ぶ人のための最良のテキスト。
amazon.co.jp書籍情報より引用
ふだんづかいの倫理学
書籍情報
モラルなき現代に正義・愛・自由を問う、新しい倫理学!
社会も、経済も、政治も、科学も、倫理なしには成り立たない。
倫理がなければ、生きることすら難しい。人生の局面で判断を間違わないために、正義と、愛と、自由の原理を押さえ、自分なりの生き方の原則を作る!
道徳的混乱に満ちた現代で、人生を炎上させずにエンジョイする、〈使える〉倫理学入門。
amazon.co.jp書籍情報より引用
評判・口コミ
倫理学の名著・ロングセラー本
倫理学についての名著やロングセラー本を紹介します。
実践・倫理学
書籍情報
現代社会の倫理的な問題を、哲学的に考える仕方を身につけるために。
泳ぎ方を習得するように、知識でなく考え方を学ぶための入門書!倫理に正解はない、というのは本当だろうか?
ないと前提するのでなく、難しい問題にも説得力のある根拠によって正しい答えを求めるのが倫理学の議論である。本書では、嘘をつくことや自殺、喫煙や肉食といったテーマをめぐって、世論や権威にまどわされず、倫理的主張の根拠のよしあしを判断する力を身につけることを目指す。
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評判・口コミ
倫理学 (3STEPシリーズ 5)
書籍情報
世界の問題をどうにかしたい。
そう考える人材の育成は大学の大切な役割。善悪や正義、幸福といった価値に関わる問題を他者と協働して考える能力が求められるなか 学問の枠を超えて倫理学を学ぶための入門書。
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自分の人生を考える倫理学
書籍情報
生きる意味とは何か、生きる目的とは何か?
人生の目的が幸福であるならば、どんな人生が幸福なのか?
わたしたちはどんな人生を生きるべきなのか、それを決める価値や規範とは一体何か?哲学者や倫理学者たちによる「人生について」の思索の跡を辿りながら、読者自身にも「よい人生とはどんな人生であるのか」という倫理学の中心問題について、さらには自分自身の人生について考えてもらうことを目的とした書。
第1部では生きる意味や目的、幸福について、先人たちがどのように考えてきたのかを、哲学の初学者にもわかりやすいように平易な言葉で丁寧に解説する。
amazon.co.jp書籍情報より引用
第2部では、第1部の考察を踏まえたうえで、人間が主体性と共同性を併せ持つ存在であることを念頭に置きながら、人間らしい生き方とは何か、よい人生を生きるには所属する社会や国家がどのようであればよいのかという問いを読者に投げかける。
初心者向けの倫理学の本
初心者向けの倫理学の本について紹介します。
プレップ倫理学 増補版
書籍情報
よく生きるために、考える。
初学者のための倫理学入門、充実の増補版!
専門用語や注を使わない平明な記述に徹し、読者の問題関心に寄り添いながら、基礎から現代の先端的なテーマまでを理解させてしまう好評の「入門の入門」書、10年ぶりの改訂です。増補版では、近年のAIやロボット技術の進歩でより重要度が高まっている科学技術倫理についての新たな章を加え、さらに巻末の「読書案内」も刷新し、ここ10年に刊行された入門書を丁寧に紹介します。
「道徳哲学」ともいわれる倫理学を初めて学ぶ人のために、現代倫理学の主要分野である規範倫理学、メタ倫理学、応用倫理学、社会哲学、他者論、正義論を13章構成で解説。人間や社会にとっての重要なテーマや身近な問題をコンパクトにまとめ、全体を見渡せるようにしました。
教科書としてはもちろん、哲学に関心はあるけれど、哲学書は難しいと感じている社会人にもぜひ読んでいただきたい1冊です。
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こども倫理学 善悪について自分で考えられるようになる本
書籍情報
より善い世界にするために一人ひとりが考えるべきこと
小学校高学年を対象に、高度な理屈を必要としない「倫理学の基本」を子どものみならず、これまで「倫理」という言葉から目を背けがちだった大人にもわかりやすく解説。
倫理的問題は、算数の計算式のようには、答えをはっきり出せません。だからこそ、倫理的問題を考える行為は、ものごとの善し悪しについて、自分で考えて向き合う力を育みます。倫理学とは…
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人々が社会生活を送るうえでの決まりや「善悪」を分ける基準を考える学問。
最新の倫理学の本
近日発売予定やこれまでに発売された倫理学の関連書籍を、発売日が新しい順に紹介します。
【9月3日発売】利他主義の可能性 (双書現代倫理学 8)
書籍情報
現代アメリカの代表的哲学者ネーゲルの最初の著書にして、その基本的立場を明確に示し倫理学の展開に影響を与えた名著、遂に邦訳!
ネーゲルは本書で利他主義を感情や共感、自己犠牲などと結びつくものではなく、合理的に根拠づけることができるものとして捉える。
自己や世界を理解する際の「非個人的観点」と「個人的観点」の違いを鍵として、客観的理由という概念によって倫理を基礎づけ、「利他主義はいかにして可能になるか」という問いに答えることを試みる。【原著】Thomas Nagel, The Possibility of Altruism(Princeton University Press, 1970)
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アリストテレス ニコマコス倫理学 「よく生きる」ための哲学
書籍情報
幸せを獲得するためにすべきことが詰まった「実践哲学」の書!
天文学、生物学、詩学、政治学、論理学、形而上学などあらゆる分野の学問の基礎を確立し、「万学の祖」と呼ばれる古代ギリシャの哲学者アリストテレス(前384-前322)。
彼が「倫理学」という学問を歴史上初めて体系化した書物が『ニコマコス倫理学』だ。「倫理学」と訳されているギリシャ語は「人柄に関わる事柄」という意味で、彼が倫理学と呼ぶものは、義務や禁止といったルールを学ぶことではなく、どのような人柄を形成すれば幸福な人生、充実した人生を送ることができるのかを考察することだった。
アリストテレスは、幸福とは人間がもっている固有の能力を発揮することであり、そのためには、外的な幸運を生かすための内的な力である「徳(アレテ―)」を身につける必要があると考えた。
その「徳」は一定の行動を繰り返し習慣化することで「性格」となり、身につけることができるという。
また、人間同士の相互的な絆のことを「友愛(フィリア)」と呼び、それらを分類・分析することで、幸福になるために必要な友愛とは何かを明らかにすべく、思索を深めていく。「幸福とは何か」を多角的に考え抜き、それを獲得する方策を説いたのが『ニコマコス倫理学』であり、現代人にとっても大切な「正義」や「欲望」、「生き方」や「友情」などの在り方について、読者がわが身に引き付けて考えるための「実践の書」なのだと、著者はいう。
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その発展的受容という観点から、特別章を加筆。
キリスト教とギリシャ哲学を融合させたトマス・アクィナスの思想に『ニコマコス倫理学』の実践を見る。
東アジアの死生学・応用倫理へ
書籍情報
新しい学問領域の構築に向けて
1960年代に欧米で成立した新しい学問分野である「死生学」(東アジアでは「生死学」ということが多い)、「生命倫理学」の中国・台湾での展開をキーパーソンとその著作の分析からたどる。現代社会における宗教、医療のあり方を考える最良の1冊。
死を考えるというのは古くから宗教が担ってきたことであり、往々にして特定の宗教(儒教を含む)が理論構築の大元となっている。
しかし、宗教ではなく、学術としたことで不特定多数の人に受け入れられる素地ができ、公的領域での活動も可能になった。
現代的な宗教の様相を論じるというのがテーマのひとつとなっている。また、現代において死を考えることは、医療とも密接に関係している。
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そこから健康保健制度、インフォームド・コンセント、ホスピスなどについての社会学的な考察もテーマとなってくる。
生命倫理学概論
書籍情報
本書は、『生命倫理学』の基礎を学び、各専門領域の展開を模索する初学者のための書籍である。
生命倫理学の成り立ちから、がん治療の倫理、臓器移植医療の倫理、動物実験の倫理、遺伝子操作研究の概論を総括した。
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臨床で倫理的問題にどう向き合うか 今だからこそ知りたい
書籍情報
日ごろの看護業務や、多職種とのやりとりで感じる「これでいいのだろうか?」というモヤモヤのほとんどは、倫理的問題によって生じています。
社会情勢や価値観が大きく変化している今だからこそ、逃げずに正面から向き合ってみませんか?また、倫理カンファレンスを導入したものの、「うまくいかない」「結論が出ない」「必要な情報を集められない」などといった現場の悩みを解決するヒントも、可能な限り盛り込みました
<たとえばこんなとき・・・さまざまな臨床場面で必要な看護倫理を学ぶ!>
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ACP(アドバンス・ケア・プランニング)
治療方針の決定
退院支援
安全と安楽
多職種チームでのコミュニケーション など
責任あるAIとルール
書籍情報
AI倫理を専門とする著者がAIに関するさまざまな法的社会的課題とそれらへの対処方法をどなたにでも分かるように解説。
社会課題を解決し、社会に多くの希望をもたらすAI。
一方で人々の中にわきあがるAIへの不安。どのようなルールが求められるのかを探り、人間、企業体、国とAIとの付き合い方を示す。
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SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか
書籍情報
現代を理解するには、SF×倫理学が必要だ!
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SF作品には、現実より科学技術が発展した社会や現実とかけ離れた世界が描かれている。
そういった物語を臨場感をもって体験することで、「人工知能が人間を管理することは望ましいのか」「ロボットと人間の境目はどこか」「なぜ環境を守らなければいけないのか」「差別はなぜ悪いのか」「パンデミック下の社会でどう生きるべきか」「不死ははたして望ましいのか」といった倫理に関する問いをリアルなものとして考えることができる。
また、生成AIの台頭、異常気象、不老長寿など、SFで描かれてきた世界が現実化しつつあるいま、SF作品を倫理学の視点で読むことは、現実に起こりうる問題を考えることでもある。
日本には優れたSFマンガが数多くある。
本書では21作品から、倫理学の問いを考える。
評判・口コミ
なぜ生命倫理なのか 生と死をめぐる現代社会の見取図
書籍情報
生殖補助医療技術、妊娠中絶、脳死と臓器移植、安楽死・尊厳死等から環境倫理、優生思想、反出生主義まで、我々の身近にある「いのち」の問題として当事者の声をひろいながら初学者にもわかりやすく説明した生命倫理の入門書。
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倫理学原論 直感的善悪と学問の憂鬱なすれちがい
書籍情報
胸に手を当てて感じる善悪のほうが哲学的倫理学より正しい!
目的のない人生にも意義がある!
「善悪が生成する人生の意味」としての倫理を考え倫理学を根底から問いなおす
本書は、倫理学を学びたい人、社会の多様な出来事に倫理的問題を見出だそうとする人に向けて、倫理的諸問題と倫理学の関係を斜めに解き明かし、倫理学の全体像を描き出す。まず倫理・倫理学とは何かを整理し、倫理学という学問の日本における受容史を解説。
さらに、倫理学のもつ根本問題――倫理の実践はどうあるべきか、真の善を目的とした行動に人々を駆り立ててよいのか――を根源から考察。学問としての倫理学が真に目指すべきものと、倫理学的観点の面白さとを伝える。
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デジタルエシックスで日本の変革を加速せよ 対話が導く本気のデジタル社会の実現
書籍情報
人や企業が行動するときのデジタルのルールがわかる!
デジタルエシックスの定義や歴史から、デジタル先進国の事例、デジタルエシックスコンパスを活用した製品・サービスの実例までわかりやすく解説
本書は今やすべてのビジネスに欠かせないデジタルやDXの活用に関する倫理、つまりデジタルエシックスについて考えるもの。
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デジタルエシックスを検証し考えるためのツールである「デジタルエシックスコンパス」の活用方法を中心に、企業や組織がデジタルエシックスを競争力に転換する方法について実践的に解説します。
技術者の倫理 入門 第六版 大学講義
書籍情報
日常の生活や業務において倫理的な問題が発生したとき、通常は、記憶の中からの予測が無意識のうちに働く。
技術者が倫理的問題に対処するときに必要なことを簡単な「イメージ」に収め、それが無意識に動くようにできれば、望ましい行動に結びつく。本書では、技術者倫理を「科学技術」「法」「倫理」の三つの視点からとらえ、技術者の実務のあり方を、多様な事例を取り上げながら、社会的条件の西洋と日本の違いや、組織と個人の関係における日本の実情をふまえて解説する。
技術者の資格、法と倫理の関係、説明責任、内部告発、自然環境と持続可能な開発、技術者の財産的基礎、国際関係など、著者らの実務経験に照らした解説により、実践的な知識が身につく。
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つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて
書籍情報
〈正しさ〉が空洞化する世界で「筋を通す」ための哲学!
分断が深まる世界。
複数の〈正しさ〉が衝突するなかで、人は難題を前に「何でもあり」の相対主義に陥りがちだ。
人生の切実な「問い」に直面して "筋を通す" ための倫理とは?カントに代表される義務倫理、ミルやベンサムが提唱した功利主義に対し、アリストテレスを始祖とする徳倫理はこれまで充分に注目されてこなかった。
近代が置き去りにした人間本性の考察と、「思慮」の力に立ち戻る新たな倫理学の潮流が、現代の究極の課題に立ち向かう!◆積極的安楽死は認められるか?
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◆妊娠中絶の自由か胎児の生存権か?
◆テロリストの逮捕か人質の命か?
◆安全基準か雇用の最大化か?
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暇と退屈の倫理学
書籍情報
暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。
著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー。
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2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』にあとがきを加え、待望の文庫化。
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「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える
書籍情報
それは良いことか、悪いことか。これは正義か、不正義か――。
倫理の問いは、ちょっとしたひっかかりから、大切な日常が揺らいだときに現れる。コロナ禍において、善や悪や正義で他人の行動を断じるケースが多発したが、私たちの多くは「そもそも倫理とは何なのか」という前提をきちんと理解していない。
「やってはいけないこと」と「やってもいいこと」、「良いこと」と「悪いこと」を、私たちはどうやって区別しているのか。
個々の倫理的な問題に答えを出す前には、「倫理の問題にどう向き合えばいいのか」を問い直す必要があるのだ。本書では倫理学者である筆者が、現代西洋倫理学のさまざまな立場を通じて、メタ的視点から「倫理」について考えていく。
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自分と他人、そして世界の眺め方が変わる、メタ倫理学の入門書。
評判・口コミ
社会倫理学講義
書籍情報
ロボット・AIとの共存、動物との権利闘争、そして紛争・戦争といった政治的衝突は、人間がいかなる存在なのかと私たち自身に突きつけています。
哲学、そして倫理学はそうした多種多様な問いに応えるべく文明の歩みとともに長く議論を紡いできました。本書は、多くの野心的な著作で知られる著者が、現代社会を考えるための哲学・倫理学の入門書として執筆した、講義形式で読み進められる教科書です。
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評判・口コミ
現代倫理学入門
書籍情報
私はこの本で、現代の倫理学で議論される原理的な問題と応用倫理学で取り扱われる内容を、明確に描き出したい。
それには日常生活で出会う倫理問題を考えることが、現代倫理学の中心問題を理解する早道だと思う。難しい術語や学説の違いを知るより、現代の倫理学者達の議論の中身に入ってもらいたいという気持ちで書いた。
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何よりもまず、読み物として面白く通読できるよう心がけた。
(「あとがき」より)
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倫理学によくある質問と回答
倫理学について、初心者からよくある質問と回答を5つ紹介します。
倫理学とは何ですか?
回答: 倫理学は、正しい行動や善悪、道徳についての哲学的研究です。
倫理学は何が道徳的に正しく、何が誤っているか、どのようにしてそのような判断が下されるべきかを考察します。
倫理学を学ぶ目的は何ですか?
回答: 倫理学を学ぶ目的は、個人的な道徳的判断を磨くと同時に、社会全体の道徳的問題に対して洞察を深めることです。
これにより、より良い個人的、社会的決定を行うための基盤を築くことができます。
倫理学の主な分野にはどのようなものがありますか?
回答: 倫理学の主な分野には、応用倫理学、規範倫理学、メタ倫理学があります。
応用倫理学は特定の実践的問題(例:医療倫理、環境倫理)を扱い、規範倫理学はどのような行動が正しいかを探求し、メタ倫理学は道徳的信念や言語の性質と起源を研究します。
倫理学と道徳はどう違いますか?
回答: 道徳は個人または社会が正しいと考える行動様式や原則を指し、しばしば文化や社会によって形成されます。
倫理学はこれらの道徳的信念を批判的に分析し、その根拠や適用を考察する学問です。
倫理学でよく議論される問題にはどのようなものがありますか?
回答: 倫理学では、堕胎の是非、動物の権利、死刑、遺伝子編集、人工知能の倫理など、多岐にわたる問題が議論されます。
これらはしばしば社会的な論争の対象となり、倫理学者はこれらの問題に対する深い洞察を提供します。
倫理学のスキルが活かせる職種とは?
倫理学に関する知識や経験を習得することは、個人や組織が直面する複雑な道徳的問題を解決するための重要なスキルを提供します。
以下は、倫理学の専門知識を活かして担当できる仕事の例です:
- 倫理コンサルタント:
- 企業や組織に対して、倫理的な問題やジレンマについてのアドバイスを提供します。企業の倫理方針や行動規範の策定、倫理研修の実施などを支援します。
- 医療倫理士:
- 医療機関で働き、医療従事者、患者、家族が直面する倫理的問題を解決するサポートを行います。臨床倫理相談、倫理委員会のメンバーとしての活動が含まれます。
- 法務スペシャリスト:
- 法律事務所や企業の法務部門で、倫理的な観点からの法的助言を提供します。企業のコンプライアンス、取引の透明性、倫理的リスク管理などを担当します。
- 研究倫理オフィサー:
- 研究機関や大学で、研究の倫理的側面を監督し、研究者が倫理規範を遵守するよう指導します。研究倫理審査、研究不正の防止と対応を行います。
- 政策アナリスト:
- 政府機関やシンクタンクで、公共政策の倫理的側面を評価し、提言します。倫理的視点からの政策分析、社会的影響の評価を行います。
- 教育者/教授:
- 大学や専門学校で倫理学を教える。倫理理論、応用倫理、職業倫理などのコースを担当し、学生に批判的思考や倫理的判断力を養います。
- カウンセラー/セラピスト:
- 倫理的な視点を取り入れたカウンセリングを提供し、クライアントが倫理的なジレンマや価値観の問題に対処できるよう支援します。
- ジャーナリスト/ライター:
- 倫理的な問題や社会的課題についての記事やエッセイを執筆します。メディアでの倫理的報道、公共の意識向上を図ります。
- 非営利組織のリーダー:
- 社会正義や人権問題に取り組む非営利組織でリーダーシップを発揮します。倫理的なミッションとビジョンを持って、社会的変革を推進します。
- 企業のCSR(企業の社会的責任)マネージャー:
- 企業の社会的責任に関するプログラムを管理し、持続可能なビジネスプラクティスを促進します。企業の社会的影響を評価し、改善策を提案します。
倫理学の知識とスキルは、道徳的判断力、問題解決能力、批判的思考力を強化するため、多くの職業で重要です。
これにより、個人や組織が複雑な倫理的問題に対処し、社会に対して責任ある行動を取ることができるよう支援する役割を担うことができます。
まとめ
倫理学について知りたい人のために、おすすめの本を紹介しました。
まずはじめに、倫理学がわかる本のおすすめ3選を紹介しました。
さらに探したい人のために、名著・ロングセラー本、初心者向けの本、最新の本など(目次を参照)を紹介しました。
あなたの興味関心にあった本をみつけて、読んだり学んだりしてみましょう!
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