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【注目点・感想】メタバースとWeb3:國光宏尚(著)

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これまでメタバースやWeb3という言葉を聞いたことがない人、そしてメタバース、Web3、VR(仮想現実)、MR(拡張現実)、ミラーワールド、仮想通貨(暗号資産)など聞いたことがあるけれど、それらの関係や将来はどうなるのだろうか?と感じている人におすすめの本を紹介します。

この本を読むと、メタバースとWeb3とは何か?私たちの仕事や生活、社会はどう変わるのか?がスッキリと分かるようになります。

以降では本の概要注目点感想・口コミ・書評記事参考文献、を紹介します。

本の概要

書誌情報

國光宏尚(著)MdN(出版社)2022/3/30(発売日)200P(ページ数)

著者紹介

著者の國光宏尚(くにみつひろなお)氏は株式会社Thirdverse、株式会社フィナンシェ代表取締役 / Founder。

著者が伝えたいこと

著者は「はじめに」で、「今後、世界で起きる変化ーーそれは『バーチャルファースト』への移行です。これまではリアルが”主”、バーチャルが”従”だったものが、これからはバーチャルが”主”、リアルが”従”に変わります。(中略)ここで、いま理解しておきたいのがメタバースとWeb3です。」と述べています。

そして著者は「この本ではいま知るべきことは何か、そして世界はどこに向かっていくのか、そして時代の波に乗るためのビジネスのヒントを紹介していきます。」と述べています。

本の目次

本の目次を引用して紹介します。

  • はじめに
  • 本書を読むにあたり 尾原和啓
  • INTRO メタバースやWeb3がバズった本当の理由
  • CHAPTER1 これまでの流れを知ると、Webが行き着くゴールが見えてくる
  • CHAPTER2 メタバースとは何か?
  • CHAPTER3 次世代インターネットWeb3を徹底解説
  • CHAPTER4 メタバースとWeb3が辿り着く未来の姿
  • LAST CHANCE メタバース、Web3の事例から見るビジネスチャンス
  • おわりに
  • 用語集

もっとくわしく見たい場合は、本の目次(詳細版)が記事の最後にあります。

注目点

行き着くゴールは「バーチャルファーストな世界」

1つ目の注目点は「行き着く先のゴールは『バーチャルファーストな世界』についてです。

著者は、メタバースとWeb3の行き着く重要なゴール(登ろうとしている山)は、バーチャルファーストな世界だ、と述べています。

ただ、メタバースやWeb3が登ろうとしている山ははっきりしています。最終的には映画『レディ・プレイヤー1』のVRワールド「オアシス」のような完全なる仮想世界があって、その中でみんながゲームだけでなく友だちを作ったり学校に行ったり、仕事をしたり、さらにはこの世界の中のすべてがNFT化されていて、バーチャルワールドの中に経済圏もある。こういった映画のような世界を目指していく。その山を前にVR、ARからの登り方や、Web3、NFTからの登り方があり、これらが最終的に交わっていく先に「オアシス」があるのではないか、と考えています。

國光 宏尚. メタバースとWeb3 (Japanese Edition) (p.16). Kindle 版.

登ろうとしている山が”バーチャルファーストな世界”で、VR/ARからの登り方と、Web3からの登り方があり、最終的にそれらが交わっていく、というイメージはとてもスッキリと理解することができてモヤモヤが晴れた感じになりました。

映画「レディ・プレイヤー1」は一度見たことがありますが、もう一度見てみたいです。

メタバースの発展にある3ステップ

2つ目の注目点は「メタバースの発展にある3つのステップ」についてです。

著者は、メタバース発展にある3ステップ(VR/MRからの登り方)を以下のように述べています。

どうやってメタバースが私たちの生活に浸透していくのか。そのロードマップには序章でも記載したとおり、次の三つがあります。

(1) 世界中のゲーマーを取り込めるか
(2) タブレットやPC市場(職場や学校)を取り込めるか
(3) ポストスマホ(ARグラス分野)

國光 宏尚. メタバースとWeb3 (Japanese Edition) (p.51). Kindle 版.

著者の「第1ステップでVRを使うゲーマーが増えていき、第2ステップでVRを使う学校や職場が増えていき、第3ステップでARグラスが普及していく」という発展のステップは、VRやARのユーザーと用途の広がりが時間軸で説明されており、理解しやすかったです。

これからの5年間ぐらいでスマホが普及していったような変化が訪れるかもしれないと考えるとワクワクしてきます。

ハードフォークにより仮説検証できる社会体制構築へ

3つ目の注目点は「ハードフォークにより仮説検証できる社会体制構築へ」についてです。

著者は10年、20年先の未来、分散化される社会体制について、ビットコインなどオープンソースのプロダクトが「フォーク」(分裂)することが可能という特徴をを社会に活かす方法を述べています。

現実社会、今の社会体制というのは変えにくい。(中略)

このようなものはまずはバーチャルな世界で実験すればいいのです。ハードフォークしてどんどん試していけばいい

「この制度、実際にやったらどうなるのだろう?」ということでも、バーチャルでやってしまう。たとえばベーシックインカムもバーチャルから試してみればいい。

「で、その結果どうなった?」ということを見ていける。

「やっぱり誰も働かなくなるな」となったらやめればいいし、そうでない可能性もあります。

実験の結果ワークするものをリアルでも実施する、という世界になってくると、おもしろいと思っています。ここで重要なのは「仮説検証」です。これをいかに早く回せるのか。

國光 宏尚. メタバースとWeb3 (Japanese Edition) (p.119). Kindle 版.

いまのリアルファーストの世界ではベーシックインカムなど新しい社会制度を試すためには、まず特区をつくって何年も掛けて仮説検証する時間もお金も掛かり、結局は何も変わらないという結果になってしまいそうです。

この「ハードフォークにより仮説検証できる社会体制構築へ」の方法や考え方は「バーチャルファーストな世界」の特徴を活かして、リアルよりお金を掛けずに様々な仮説を検証できる可能性があり、そのような仮説検証に参加してみたい、と感じたのでとても印象に残りました。

感想・口コミ・書評記事

感想

これまでメタバースやWeb3に関連することを情報収集して学んで、その中に出てくる個々の用語は理解してきたが、バラバラな形で理解していて繋がらない感じを持っていた。それがこの本を読んでみて、「バーチャルファーストな世界」というビジョンに向けて、メタバースとWeb3の関係や時間軸やステップから見た関係が理解でき、全体像をつかむことができたのが最も良かった点だ。

バーチャルファーストな世界が現在のリアルファーストな世界の諸問題を改善できるという著者の提案を興味深く関心を持って読んだ。
例えば「リアルにおける問題の中でも大きいのは『一つの外見』『一つの性格』『一つのコミュニティ』などに縛られていること」で「バーチャル上であれば複数の外見、複数の性格、複数のコミュニティを選ぶことができ、NFTなどによって複数の経済圏も生まれてきます。」と述べている点など。
リアルファーストの世界では、法律やルールを決めたり教育や研修をしても、人間である故に改善が進まないことに対して突破口を感じれたことが良かった。

「Thirdverse構想」では2026年を目標にした第一段階(VR空間で過ごすプラットフォーム構築)、2030年を目標にした第二段階(メタバースで経済活動)、2035年を目標にした第三段階(自分が生きやすい社会を選べる)が構想されている。このような考え方を個人的に先取りしてチャレンジしたいと思った。

國光宏尚(著)MdN(出版社)2022/3/30(発売日)200P(ページ数)

口コミ

Twitterの口コミを紹介します。

書評記事

「メタバースとWeb3」について書評記事を紹介します。

書評「メタバースとWeb3」|決算が読めるようになるノート

【NPO書評】メタバースとWeb3 |山田泰久@キフクリエイター|note

懐疑派からの書評:國光宏尚著「メタバースとWeb3」 | AI新聞 | exaBase コミュニティ(エクサベースコミュニティ)

参考文献

Web3とDAO 誰もが主役になれる「新しい経済」:亀井 聡彦, 鈴木 雄大, 赤澤 直樹(著)

Web3というインターネットの転換点と、その背景にあるDAOという新しいコミュニティについて、概要・本質・哲学を、インターネットの歴史を振り返りながら解説している本です。

この本の注目点や感想、本の目次などをブログ記事で紹介しています。

亀井 聡彦, 鈴木 雄大, 赤澤 直樹(著)けんぞう, 田所 未雪(ナレーション)かんき出版(出版社)2022/7/6(発売日)240P(ページ数)

世界2.0 メタバースの歩き方と創り方:佐藤航陽(著)

この本の注目点や感想、本の目次などをブログ記事で紹介しています。

佐藤航陽(著)盆子原 康(ナレーション)幻冬舎(出版社)2022/3/31(発売日)262P(ページ数)

メタバースがわかる本おすすめ

Web3がわかる本おすすめ

まとめ

本の概要注目点感想・口コミ・書評記事参考文献、を紹介しました。

これまでメタバースやWeb3という言葉を聞いたことがない人、そしてメタバース、Web3、VR(仮想現実)、MR(拡張現実)、ミラーワールド、仮想通貨(暗号資産)など聞いたことがあるけれど、それらの関係や将来はどうなるのだろうか?と感じている人におすすめの本です。

この本を読むと、メタバースとWeb3とは何か?私たちの仕事や生活、社会はどう変わるのか?がスッキリと分かるようになります。

國光宏尚(著)MdN(出版社)2022/3/30(発売日)200P(ページ数)

本の目次(詳細版)

この本の目次をくわしく引用して紹介します。

  • はじめに
  • 本書を読むにあたり 尾原和啓
  • INTRO メタバースやWeb3がバズった本当の理由
    • テクノロジーの融合によって起こる「大変化」この20年で、バーチャルファーストの時代がやってくる
    • 國光流解釈で見るバーチャルファーストの世界
  • CHAPTER1 これまでの流れを知ると、Webが行き着くゴールが見えてくる
    • GAFAMの独占になったWeb2.0の終わり さあ、新しい時代の幕が開ける
    • スマホの次にくるデバイスはVR、AR、MR
  • CHAPTER2 メタバースとは何か?
    • 盛り上がるバーチャル市場。その動向をゼロから解説!
    • メタバースはVR、AR、MR、XR、ミラー・ワールドのリブランディング
    • これからは、バーチャルでもノンバーバルなコミュニケーションが可能になる
    • 複数の経済圏を自在に行き来することが可能になる
  • CHAPTER3 次世代インターネットWeb3を徹底解説
    • Web3の流行はインターネットの世界が「第三段階」へ移行するムーブメント
    • Web3の特徴1 トラストレス x 自律的 x 非中央集権
    • Web3の特徴2 バーチャル上に経済圏をつくるNFT
    • Web3の特徴3 DAOの拡大で起こるインセンティブ革命
  • CHAPTER4 メタバースとWeb3が辿り着く未来の姿
    • Web3の戦いのはじまり もう一度ガラガラポンが起こる
    • 時代の流れに乗ってメタバース・Web3を活用しよう
    • いまこそ、インターネットを人々のもとに取り戻そう
    • 一人ひとりの個性、楽しさを尊重した多様性のある社会へ
  • LAST CHANCE メタバース、Web3の事例から見るビジネスチャンス
  • おわりに
  • 用語集

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