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【注目点・感想】知らないと大損する! 定年前後のお金の正解 会社も役所も教えてくれない 手取りを増やす45のコツ:板倉京(著)

本「定年前後のお金の正解」アイキャッチ画像

50代での早期退職や定年退職が近い人にとって、お金の話は避けて通れません。

人それぞれお金の状況が違うので誰にでも当てはまる正解がなく他人に相談しにくいので、自分で調べて考えて決めないといけないのが大変なところです。

そんな50代での早期退職を考えている人や定年退職が近い人におすすめする本を紹介します。

本の概要注目点感想・口コミ・書評記事参考文献、を紹介します。

本の概要

書籍情報

著者紹介

この本の出版は2020年10月で、著者の板倉京(いたくら・みやこ)さんはシニアマネーコンサルタント・税理士・IFAで、テレビにも出演されています。

この本では、退職金、年金、働き方、独立、住まい、病気・介護、遺産相続について、全部で45個のコツを教えてくれます。

著者は「税金や年金・社会保険・失業手当などの制度は、知らない人が損をする仕組みになっています。本書は、そんな『知らなくて損をした』という後悔を少しでもなくすことができれば、という思いで執筆した本です。」と述べています。

本の目次

この本の目次を引用して紹介します。

  • 第1章 「退職金」の手取りを最大化!
  • 第2章 「年金」で絶対損しない!
  • 第3章 働き損にならない「働き方」
  • 第4章 「独立」するなら徹底節税!
  • 第5章 「住まい」のお金を最小化
  • 第6章 「病気」と「介護」に万全の備えを
  • 第7章 「遺産相続」は最大の落とし穴

もっとくわしく見たい場合は、本の目次(詳細版)が記事の最後にあります。

注目点

この本を読んだ中から私が注目した6つの点を紹介します。

退職金の受け取りは、一時金か?年金型か?

退職金の受け取り方法を、一時金か年金型で選べる場合、どちらがいいのか悩みます。この本ではズバリ答えています。

POINT(03)退職金のもらい方「一時金」か「年金型」か、どっちがおトク?

退職金の総額が「退職所得控除」内に収まれば、迷わず一時金で

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.26

自分の退職金の税金を電卓で計算するのが面倒な人は、「退職金の税金 - 高精度計算サイト」を使うと便利です。

現在の退職所得控除はとても優遇された制度なので、控除額を超えた場合でも(超えた額にもよりますが)税金を抑えることができます。

ただし早期退職の「割増退職金」が一括支払いの場合、退職金控除の計算対象に含まれますので、通常の退職金と割増退職金を合算して税金を算出してみてください。

年金の受給は、繰上げか?繰り下げか?

自分の年金の受取開始時期を繰上げ受給するのか繰り下げ受給するのかを迷うところですが、家族全体で考えると良いとのアドバイスです。

POINT(11)妻の年金“フル受給”で年間約40万円もプラスになる

年金の損得は、夫婦合わせて考える

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.75

年下の妻または18歳未満の子どもがいる場合は「加給年金」という制度があるので、自分が条件を満たしているか要チェックです。

年間約39万円で妻が65歳または子どもが20歳になるまで毎年支給されますので、10歳年下の妻がいる場合は合計約390万円になります。

男性と女性の平均寿命を考慮して夫婦で年金の受給開始年齢を変えて「夫は65歳から」「妻は70歳から」という選択もあります。

年金をもらいながらの働き方を考える

年金をもらいながら働く場合には給料の額によって年金を減らされてしまいますので、働き方を考える必要があります。

現状65歳未満の人は給与と年金の合計額が28万円を超えると全部または一部の年金がカットされます。(2022年4月以降は47万円)

POINT(18)いくら稼いでも、年金をカットされない方法がある

「バリバリ働きたい派」におすすめの2つの方法

(中略)

会社の社会保険に加入しないで働く、というのは、個人事業主として、会社と業務委託契約などを結ぶということです。

(中略)

実は一番おトクなのは、社保に加入している会社に勤めながら、自営業をすることです。

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.113-116

人生100年時代と言われている中、早期退職や定年退職の後もお金や社会的な繋がりの面でも数十年は働くことになります。

将来、年金をもらいながら働くことを念頭に置いて、早期退職や定年後に個人事業主や自営業に関する知識や経験を積んでいくのが良さそうです。

独立して個人事業主などを考えている人は必見のコツ

現在会社勤めしている人もしていない人も、独立して個人事業主や会社経営を考えている人には必見のコツです。

POINT(21)事業をするなら、定年前から経費の領収書は絶対に取っておく!

開業準備のためなら「交際費」「書籍代」「セミナー代」も落とせる

(中略)

定年前、数年間かけて、起業準備をしていたとしたら、たとえその経費が開業よりも何年も前のものであっても、起業後に「開業費」とすることができます。

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.130

「開業費」となるものの例には、10万円未満のパソコン・ソフトウェア、マーケティング調査費、文房具代などがあります。

開業したばかりで利益が少ない1年目には計上せずに、利益が出た年に好きな分だけ計上できます。

ただし、「後で返還される敷金」「10万円以上の固定資産」「商品の仕入代金」は開業費には含めませんので、ご注意ください。

住宅ローンの返済は、繰り越すか?一括か?

退職金が入金されて住宅ローンが残っている場合に、繰越返済や一括返済するか否か迷っている人へのアドバイスです。

POINT(25)住宅ローンは、退職金で「一括返済」すべきか、すべきでないか?

ポイントは「手許資金」と「金利」で見極める

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.158

まず住宅借入金等特別控除を申請している人は、一括返済しない方が良いです。

ローンを支払っていると同時に団体信用生命保険(団信)にも加入している場合は、もしもの場合に備えて一括返済しない方が良いかもしれません。

会社の健康保険は、任意継続か?切り替えか?

早期退職や定年退職の申請書を会社に提出する際に、会社の健康保険の任意継続をするか否かの判断を迫られますので、前もって調べておくのがおすすめです。

POINT(31)退職1年目は「健保」の「任意継続」2年目は「国保」切り替えが有利?

会社勤めの妻や子どもの「扶養」に入れれば、一番おトク!

板倉京(2020).知らないと大損する!定年前後のお金の正解 ダイヤモンド社 pp.188

健康保険料は前年度の所得に基づいて算出されるので、早期退職や定年退職した後の健康保険料が高額に感じるようになります。

早期退職の場合は、離職理由によっては国民健康保険料の軽減対象となり、会社の健康保険を任意継続するよりも国民健康保険の方が安くなることがあります。早めに役所の担当課に相談に行くことをおすすめします。

会社の健康保険を任意継続する場合は「月払い」にしておくのがおすすめです。数ヶ月後に国民健康保険や家族の扶養に入るように変える場合に無駄なお金が発生しないからです。

感想・口コミ・書評記事

感想

本のタイトルにあるようにまさに「会社も役所も教えてくれない、手取りを増やすコツ」が書かれていてとても参考になりました。

私は早期退職する際に分からない事をあれこれネット検索して時間を掛けてしまいましたが、この本を自分に関係ありそうなコツにふせんを貼りながら一通り読み進めて、ふせんを貼ったところを再度読み、それでもわからない場合はネット検索することで、とても理解が深まり、自分が判断するために有効でした。

本のタイトルに「定年前後」と書かれているように、早期退職する人から、60歳を過ぎても働いている人まで、いつまでどのような働き方するのか、収入を得る方法はどうするか、何歳から年金だけの収入にするのか、などといったことを考える上で大切な知識を得ることができます。

今後、制度が改正されることもあり得ますが、この本を読んで知識を得ておくと、ニュースや行政の情報を理解しやすくなり、自分の判断に活かせるようになります。

口コミ

書評記事

『知らないと大損する! 定年前後のお金の正解 会社も役所も教えてくれない - 読書メーター

参考文献

Web記事

定年後、働きすぎると、「手取り」が下がる?「働き損」にならないためのポイント | 知らないと大損する! 定年前後のお金の正解 | ダイヤモンド・オンライン

定年退職後、とりあえず共働き妻の扶養に入るとお得なワケ | 知らないと大損する! 定年前後のお金の正解 | ダイヤモンド・オンライン

【定年前後のお金のお悩みBEST5 第1位】退職金は、「一時金」か「年金型」か、どっちでもらうべき? | 知らないと大損する! 定年前後のお金の正解 | ダイヤモンド・オンライン

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール:ビル・パーキンス(著)

この本の注目点や感想などをブログ記事で紹介しています。

ビル・パーキンス(著)児島修(翻訳)ダイヤモンド社(出版社)2020/9/30(発売日)280P(ページ数)

普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門:山崎 俊輔(著)

山崎 俊輔(著)佐藤 充宏(ナレーション)ディスカヴァー・トゥエンティワン(出版社)2021/7/16(発売日)358P(ページ数)

リスキリングがわかる本おすすめ

まとめ

本の概要注目点感想・口コミ・書評記事参考文献、を紹介しました。

50代での早期退職や定年退職が近い人にとって、お金の話は避けて通れません。

人それぞれお金の状況が違うので誰にでも当てはまる正解がなく他人に相談しにくいので、自分で調べて考えて決めないといけないのが大変なところです。

そんな50代での早期退職を考えている人や定年退職が近い人におすすめする本です。

本の目次(詳細版)

この本の目次をくわしく引用して紹介します。

  • 第1章 「退職金」の手取りを最大化!
    • ●退職金は、定年間際からでも「手取り」を増やせる!
    • 01「割増退職金で早期退職をしていいか」?は、こう考える!
    • 02 退職日が1日違うだけで、退職金の手取りが約20万円も違う!?
    • 03 退職金のもらい方「一時金」か「年金型」か、どっちがおトク?
    • 04 退職金と確定拠出型年金を同時にもらうと30万円の損!?
    • 05 退職翌年の「確定申告」で数十万円以上の税金が戻る?
    • 06 ノーリスクで金利1000倍も! 「退職金専用定期」がおすすめ
    • 07 退職金を減らす可能性が高い「やってはいけない投資」
  • 第2章 「年金」で絶対損しない!
    • ●年金は「申請しないともらえない」
    • 08 50代前半の「ねんきん定期便」の年金見込み額はあてにならない!?
    • 09 「年金は何歳からもらうのがトクなのか」?の考え方
    • 10 「繰り上げ」がおすすめなのはこんな人!
    • 11 妻の年金〝フル受給〞で年間約40万円もプラスになる
    • 12 iDeCoは節税効果と運用益のダブルでおトク!
  • 第3章 働き損にならない「働き方」
    • ●60歳以降は「給与が高い=手取りも高い」ではない
    • 13 定年退職で失業手当をもらえる場合、もらえない場合
    • 14 「公共職業訓練」を受けるとさらに100万円近くもらえる!?
    • 15 60歳以降は、働きすぎると「手取り」が減ることが!
    • 16 65歳の誕生日の前々日に辞めるのが最もトクする!
    • 17 給料の一部を退職金に回し、手取りを増やす裏ワザ
    • 18 いくら稼いでも、年金をカットされない方法がある
  • 第4章 「独立」するなら徹底節税!
    • ● 定年後の起業を成功させるコツ
    • 19 「個人事業主」はたとえ儲からなくてもメリットが大きいこれだけの理由
    • 20 個人事業主なら「青色申告」にするだけで最大36万円の節税!
    • 21 事業をするなら、定年前から経費の領収書は絶対に取っておく!
    • 22 儲からないうちは会社員妻(夫)の「扶養」に入るのがベスト!
    • 23 会社を作るなら年収1000万円を超えた年の2年後がいい
    • 24 「小規模企業共済」に入れば、年間25万円程度節税になる
  • 第5章 「住まい」のお金を最小化
    • ●「どこに住むか」は老後の支出を決める最大の要素
    • 25 住宅ローンは、退職金で「一括返済」すべきか、すべきでないか?
    • 26 リフォームか、住み替えか<? br> 損得を正しく判断する方法
    • 27 探せば見つかる!  100万円単位で住宅補助費用が出る自治体
    • 28 自宅は住まなくなって3年以内に売ると、最大600万円のトク
    • 29 リバースモーゲージは、そんなに〝おいしい〞話ではない
    • 30 「終の棲家」は要支援・要介護になってから考えるのでは遅い
  • 第6章 「病気」と「介護」に万全の備えを
    • ●「寿命」は長いが「健康寿命」は、意外に短い!
    • 31 退職1年目は「健保」の「任意継続」2年目は「国保」切り替えが有利?
    • 32 「高額療養費制度」は、使い方のコツを知らないと大きく損をする!
    • 33 「高額療養費制度」の穴をカバー! 入っておくべき医療保険
    • 34 「医療費控除」の〝グレーゾーン〞で賢く税金を取り戻す!
    • 35 400万円超えのガン先進治療で約60万円もトクする方法
    • 36 家族の「世帯分離」で、介護保険サービスの自己負担額が年30万円も違う!?
    • 37 わかりにくい「保険の見直し」。チェックポイントはここだけでOK!
  • 第7章 「遺産相続」は最大の落とし穴
    • ●親からの遺産は、退職金と並ぶ老後の二大収入
    • 38もめる相続は一番の損! 対策は、親が元気なうちから
    • 39「生前贈与」の非課税枠を使うだけで、毎年最大約60万円も節税!
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