3歳〜12歳のパパ・ママ、お父さん・お母さん、あなたはどうやって子どもを、ほめているのか、叱っているのか、意識して考えたことはありますか?
この本は、子どものためのほめ方・叱り方を心がけた、声がけのポイントをたくさん紹介しています。
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本の概要
著者の島村 華子さんは、児童発達学研究者。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員養成に関わっています。
著者は、この本は、「えらい」「上手」「すごい」や「ダメ」「いけない」がなぜ悪影響なのかだけでなく、これらの口ぐせから脱去する声かけのポイントをたくさん紹介しています、と述べています。
そして、普段何気なく言っている「ほめ方」「叱り方」の口ぐせを意識して少し変えるだけで、子どもとよりつながることができるようになります、と著者は言っています。
この本のほめ方・叱り方は、3歳〜12歳を対象にしています。
ポイント3つ
以降でこれらのポイントについて詳しく紹介します。
ポイント(1)子どもへの接し方
1つ目は、子どもへの接し方を「条件付きの接し方(条件付き子育て)」から「無条件の接し方(無条件子育て)」に移行する、です。
著者は、子どもへの接し方を2種類に分けています。
- 条件付きの接し方(条件付き子育て):子どもの行動の善しあしによって、褒美や罰を使いながら愛情の注ぎ加減を調整し、行動をコントロールしようとする。
- 無条件の接し方(無条件子育て):行動の善しあしに関わらず愛情を注ぎ、子どもの気もちに寄り添う。
「ひとつ大切なことは、無条件子育てとは、子どもを好き放題させることではありません。無条件に子どもの言うことを聞くということでもありません。必要なのは、子どもと正面から向き合い、誰のための子育てかを考えるということです。」と著者は述べています。
そして、無条件の子育てを実践するための5つの原則を述べています。
無条件子育ての5つの原則
1)ほめ方と叱り方に気をつける
島村華子(著)「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」
2)「子どもに対するイメージ(見方)」を見直す
3)子どもにとって良きリーダーでいる
4)子どもへの要求を考え直してみる
5)子育ての長期的なゴールをもつ
ポイント(2)ほめ方
2つ目は、ほめ方において、「おざなりほめ」や「人中心ほめ」のデメリットを理解し、「プロセスほめ」などを使う、です。
著者は、ほめ方を大きく3種類に分けています。
- おざなりほめ:どういうところがどういうふうによかったのか具体性に欠ける、中身のない表面的なほめ方をする。「すごいね!」「上手!」など
- 人中心ほめ:性格(優しさ・気遣いなど)・能力(頭の良さ・足の速さなど)・外見(顔・体形など)といった、表面上の特徴を中心にほめる。「優しいね」「頭がいいね」「かわいいね」
- プロセスほめ:努力・過程・試行錯誤した手順を中心にほめる。「がんばって最後までやりきったね」「失敗してもあきらめなかったね」「いろいろな方法を試したね」
著者は、「おざなりほめ」と「人中心ほめ」には、(1)「ほめられ依存症」になる(2)興味を失う(3)チャレンジ精神が低下する(4)モチベーションが低下する、というデメリットがあるため、ほめるときの3つのポイントを紹介しています。
ほめるときの3つのポイント
1)成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる
島村華子(著)「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」
2)もっと具体的にほめる
3)もっと質問する
ポイント(3)叱り方
3つ目は、叱り方において、罰を与える叱り方の問題を理解し、ほめるときと本質的に共通する方法を使う、です。
著者は、「体罰だけでなく、口頭による罰(例:怒鳴る)、物理的な罰(例:物を取り上げる)、行動による罰(例:無視)なども、罰を与えることに含まれます。」と述べています。
著者は、子育てにおける罰には、(1)より攻撃的、反発的な態度を生み出す(2)力を使った問題解決方法が正当化される(3)親子関係にヒビがはいる(4)罰を与えても反省を促さない、という大きな問題があるため、子どもとつながるための叱り方は、ほめるときと本質的に共通する方法(叱り方4箇条)を紹介しています。
叱り方4箇条
1)「ダメ!」「違う!」をできるだけ使わない
島村華子(著)「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」
2)結果ではなく努力やプロセスに目を向ける
3)好ましくない行動の理由を説明する
4)親の気持ちを正直に伝える
感想・評判・口コミ
感想
この本は、子育てに悩む親たちに向けて、子供を自立させるためのほめ方や叱り方についてアドバイスをしてくれます。
著者である島村華子氏は、幼児教育の専門家であり、自身も4人の子供を育ててきた経験を持っています。
本書では、子供が自立心を育むために必要な「できたことを褒める」「できなかったことを叱らない」「自分で考えさせる」などの要素が詳しく説明されています。
また、具体的なシーン別のほめ方や叱り方も紹介されており、非常に実践的なアドバイスとなっています。
私自身、この本を読んで、子育てに対する自分のアプローチを見直すことができました。
特に、子供が自分で考える力を身につけることが重要だということを再認識しました。
また、島村氏が提唱する「感動の声かけ」という方法を実践してみたところ、子供の自信がついた様子が見られ、私自身もとても嬉しかったです。
総じて、この本は子育てに悩む親にとって非常に役立つものであり、自分自身が子供をより良く育てるためのヒントを得ることができる素晴らしい本だと思います。
評判・口コミ
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まとめ
「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」からポイント3つを紹介しました。
3歳〜12歳のパパ・ママ、お父さん・お母さんにおすすめする、子どものためのほめ方・叱り方を心がけた、声がけのポイントをたくさん紹介している子育て本です。
本を読んでみたいけれど、仕事や家事が忙しくて本を読んでいる時間がない、と思っていませんか?
この本はAudible(オーディブル)オーディオブックがあるので、通勤や家事・散歩をしながら”聞く読書”が出来ます。
本の目次
この本の目次の章タイトルと節タイトルを引用して紹介します。
- 親の声かけ次第で、子どもは変わる
- そのほめ言葉が、子どもの自主性を奪う?
- 「条件付き子育て」の怖いデメリット
- 「無条件子育て」をするための5つの条件
- 無条件子育ての原則1 ほめ方と叱り方に気をつける
- 無条件子育ての原則2 「子どもに対するイメージ」を見直す
- 無条件子育ての原則3 子どもにとってよきリーダーでいる
- 無条件子育ての原則4 子どもへの要求を考え直してみる
- 無条件子育ての原則5 子育ての長期的なゴールを持つ
- 自分でできる子に育つほめ方
- 安易な「ほめて伸ばす」には要注意!
- 3種類のほめ方、どれが正解?
- ”おざなりほめ”と”人中心ほめ”がNGな4つの理由
- ほめるときの3つのポイント
- 自分でできる子に育つ叱り方
- 罰を与える叱り方がNGな4つの理由
- 褒美と罰、2つの落とし穴
- 上手な叱り方の4つのポイント
- 上手な叱り方1 「ダメ!」「違う!」をできるだけ使わない
- 上手な叱り方2 結果ではなく努力やプロセスに目を向ける
- 上手な叱り方3 好ましくない行動の理由を説明する
- 上手な叱り方4 親の気もちを正直に伝える
- 子どもとつながる聞く習慣
- 子どもがのびのび育つアクティブ・リスニング(傾聴)
- アクティブ・リスニング4つのポイント
- 実際にアクティブ・リスニングをやってみよう
- 子どもとぶつかる7つの習慣
- 子どもとつながる7つの習慣
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