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人は悪魔に熱狂する 愛と欲望の行動経済学:松本健太郎(著)オーディブルで聴こう!

本「人は悪魔に熱狂する」アイキャッチ画像

マーケティング、データサイエンス、行動経済学、認知心理学に興味あるビジネス・パーソンにおすすめする本です。

この本では、ヒット商品やM-1グランプリなど最近日本で起きた様々な事例を通じて、人間の意思決定に生じているバイアス、しかも合理的ではないのに本人は合理的だと考えてしまうクセ、について説明しています。

本を読んでみたいけれど、仕事や家事が忙しくて本を読んでいる時間がない、と思っていませんか?

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本の概要

松本 健太郎(著)神田 武(ナレーション)毎日新聞出版(出版社)2020/7/11(発売日)

著者の松本 健太郎さんは、現職では、データサイエンスに基づき、ユーザーの心を捉えたアイデアを引き出す「インサイト」の開発支援に携わる。政治、経済、文化など、さまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とし、ラジオや雑誌にも登場している。(Amazon.co.jp著者略歴より一部引用)

本書では、人間の根本煩悩である「貪(欲望)」「瞋(怒り)」「痴(愚かさ)」「慢(怠惰)」「疑(不信)」「悪見(偏見)」の6つに注目し、世の中の「ヒット」と「ブーム」がどのように生まれているのかを分析しています。

そしてデータサイエンスに加えて「認知心理学」「行動経済学」の枠組みも活用し、「バイアス」がどこにあるのかを明らかにしています。

著者は「膨大なデータを眺めて『次のヒットは確率的にこれ』と予想するよりも、人間の悪の側面を眺めて『こういう煩悩は誰もが持っているからヒットしそう』と予想する方が、よほどヒットする確率が高いです」と述べています。

各章の冒頭で「日本の昔ばなし」が出てきたり、具体的なコマーシャルやドラマなどが登場するので、話の内容が分かりすくなっています。

3つのポイント

アンカリング

アンカーと呼ばれる「先に与える情報」が判断を歪めてしまう現象。

ナイーブ・シニシズム

自分より相手の方が自己中心的だと考えてしまう傾向。

サンプルサイズに関する鈍感さ

少数のサンプルを調べただけで、全体の傾向を理解したつもりになったり代表的な値だけに注目したりする傾向。

以降でこれらのポイントを詳しく紹介します。

ポイント(1)アンカリング

「なぜ近年大ヒット商品が生まれないのか」について、著者は、消費者の口から「不満は特にない」という言葉が出るのは、消費者が現状に100%満足しているからではなく、不満を生み出すはずの「アンカー」の設定が原因かもしれません、と述べています。

アンカリング

アンカーと呼ばれる「先に与える情報」が判断を歪めてしまう現象。

「どこに基準を置くか」で人間の意思決定や感情は大きく変わってしまう。

松本 健太郎(著)人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学:第1章 人は「強欲」な存在である

ポイント(2)ナイーブ・シニシズム

「大人はなぜ正論に怒るのか」について、著者は一つには「ナイーブ・シニシズム」というバイアスの影響ではないか、と述べています。

ナイーブ・シニシズム

自分より相手の方が自己中心的だと考えてしまう傾向。

人間とは自己中心的な生き物である、という見方自体はシニカル(皮肉、冷笑的)なので、シニシズム(冷笑主義)と呼ばれています。

松本 健太郎(著)人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学:第2章 「怒り」が人を動かす

ポイント(3)サンプルサイズに対する鈍感さ

「客観的なデータという罠」について、著者は、多くの人はサンプルサイズを気にせずにランキングを信用してしまいがちで、「サンプルサイズに対する鈍感さ」と呼んでいる、と述べています。

サンプルサイズに対する鈍感さ

少数のサンプルを調べただけで、全体の傾向を理解したつもりになったり、代表的な値だけに注目したりする傾向。

特に、率(パーセント)についてどれだけのサンプル数を集めたのかを無視してしまうと、数字を見誤ってしまう。大勢に聞くよりも少数の良いという意見だけを取り上げて、こんなに評価されていると宣伝するのは間違っています。

松本 健太郎(著)人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学:第5章 嘘は真実より美しい

感想・評判・口コミ

感想

人は、成功するために欲望や愛によって行動が左右されることが少なくありません。

本書では、人間の行動がどのように形成されるかについて、行動経済学の理論を用いて詳細に解説されています。

この解説を読むことで、自分自身がどのような欲望や愛に囚われているのか、そしてどのような行動を起こすべきかについて、客観的に考えることができるようになります。

また、仕事に関わる中で、自己利益や社会的なステータスによって自分自身や会社が動いていることもあると思います。

本書での理論を学ぶことで、このような自己中心的な行動が適切であるのかを判断することができます。

ただ、松本氏の見解が必ずしも正しいとは限らないため、読者自身が判断する必要があるかもしれません。

総合的に考えると、人間の行動に興味がある人や、自己認識を深めたい人にとって興味深い書籍であると感じました。

評判・口コミ

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まとめ

「人は悪魔に熱狂する 愛と欲望の行動経済学」からポイントを3つ紹介しました。

アンカリング

アンカーと呼ばれる「先に与える情報」が判断を歪めてしまう現象。

ナイーブ・シニシズム

自分より相手の方が自己中心的だと考えてしまう傾向。

サンプルサイズに関する鈍感さ

少数のサンプルを調べただけで、全体の傾向を理解したつもりになったり代表的な値だけに注目したりする傾向。

マーケティング、データサイエンス、行動経済学、認知心理学に興味あるビジネス・パーソンにおすすめする本です。

この本では、ヒット商品やM-1グランプリなど最近日本で起きた様々な事例を通じて、人間の意思決定に生じているバイアス、しかも合理的ではないのに本人は合理的だと考えてしまうクセ、について説明しています。

本を読んでみたいけれど、仕事や家事が忙しくて本を読んでいる時間がない、と思っていませんか?

この本はAudibleオーディオブックがあるので、通勤や家事・散歩をしながら”聞く読書”が出来ます。

松本 健太郎(著)神田 武(ナレーション)毎日新聞出版(出版社)2020/7/11(発売日)

本の目次紹介

この本では、紹介した3つのポイント以外に、世の中のヒットとブームがどのように生まれているのかを分析しています。

目次の章タイトルと節タイトルを引用して紹介します。

  • 序章 ヒット商品には必ず”悪”の顔がある
    • 「キレイな嘘」にだまされてはいけない
  • 第1章 人は「強欲」な存在である
    • 昔話「花咲かじいさん」
    • もっと欲しいという「悪魔のささやき」
    • 大ヒット商品は「不満」から生まれる
    • 「承認欲求という魔物」が人を狂わせる
  • 第2章 「怒り」が人を動かす
    • 昔話「かちかち山」
    • 大人をイライラさせる「悪魔の少女」
    • 「間違ったジャッジ」に熱狂する人々
    • 「男女差別」という究極のバズワード
  • 第3章 人は「怠惰」な動物である
    • 昔話「ウサギとカメ」
    • 「本音トーク」に興奮する人々
    • 「サボりたい」という人間のダークサイド
    • 「人間のクズ」はなぜ愛されるのか
  • 第4章 言葉は人を騙す
    • 昔話「浦島太郎」
    • 「キレイごと」はなぜ売れないのか
    • 「煽り文句」はなぜ刺さるのか
    • 「新しい技術」はとにかく叩かれる
  • 第5章 嘘は真実より美しい
    • 昔話「姥捨て山」
    • ギャンブラーほど「確率」を知らない
    • 「格付け」という「権威付け」テクニック
    • 「信じたいもの」しか人の目には映らない
  • 第6章 人は「矛盾」に満ちている
    • 昔話「笠地蔵」
    • 「客観と主観のあいだ」につけ入る方法
    • 「数字」を並べて言い訳をする人々
    • 「金と命」はいつも天秤にかけられる
  • おわりに